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1960年12月公開
東宝特撮が送る変身人間シリーズの最終作。
華麗なる日本舞踊の世界を舞台として、没落の運命に足掻き苦しむ美しき家元と、狂おしいまでの情念に飲み込まれていったガス人間との哀しき愛の末路を見事に描いた、超一級の「人間ドラマ」であり、
そんな濃厚なストーリー展開の中にあって、見事なアナログ特撮が彩りを添える、本格的な「SF怪奇ドラマ」。
その圧倒的なSFビジュアルを作り上げてくれた円熟の円谷特撮について語らせていただきます。
また本作を美しき舞踊劇に昇華してくれた本多猪四郎監督の、格調高い映像表現についても解説してまいります。
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00:00 スタート
00:54 あらすじ
03:58 感想・解説
05:31 円熟の円谷特撮
08:42 本多監督の映像美
12:27 叫びの物語
14:32 エンディング
15:03 終了
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ビデオ録画して何度も見ました。
大人の映画でした。
怪奇大作戦っぽいなとも思いました。
主人公とヒロインとの恋愛ドラマ、ラストも秀逸でしたよ。
この映画を見て五日市街道を車で走りましたがもうあのような風景はないですね。
このシリーズではガス人間と電送人間が大好きですね。
電送人間の戦時中戦後の雰囲気がより一層怖さを醸し出しているのと特撮映画に鶴田浩二と言う珍しいキャスティングが映画を骨太なサスペンスに仕上げてますね。
ガス人間はかつて踊りの家元だったが今は落ちぶれてしまった妖艶な藤千代と貧しい環境で育ち夢も希望も破れた男がガス人間になり今までの自分では手の届かなかった藤千代と愛し合うという悲しくも不遇な結末を招く事になる特撮メインというよりも男と女の2人の悲しい人間模様を描いたという印象が強い映画でしたね。
ゴジラシリーズ、そしてゴジラが出ない特撮シリーズ、そしてこの変身人間シリーズ(美女と液体人間、マタンゴ共)と東宝特撮映画の黄金期ですね😊👍
今でもこのシリーズは観ますし何度見ても飽きません😆
私は残念なカス人間です。
東宝映画「変身人間シリーズ」マタンゴ・電送人間・美人と液体人形 がある
電送人間の動画投稿をよろしく。
私にとっては黒澤明監督に感想を聞いてみたい作品ランキング第一位です。
また、水野の藤千代しか勝たん!精神はオタクカルチャーの萌芽ともいえるのではないでしょうか?
『ガス人間第一号』の解説配信、ただただ感謝です。
他の方も述べていらっしゃいますが、あえて藤千代こと八千草薫さんに触れないところにM3号さんのこの映画への愛を感じます。(様々な評論が、八千草さんの女優としてのステータス故に彼女への比重が大きくなりすぎている印象を受けるものが多い気がします)
この手の作品が2時間ドラマ枠で放送されれば、テレビドラマのマンネリ化の打破になるように思えるのですが。
悲しいラストでしたね
いつもながらの素晴らしい解説。感服いたします。「ガス人間第一号」は変身人間シリーズの中でも個人的にはベスト作品だと思います。内容は良いのに編集が滅茶苦茶だった「美女と液体人間」の失敗も無く賛否両論は有るけど主演の三橋達也氏の存在が本作品を生かしています。ウチの爺ちゃんの口癖だった、早くしろの「ハバ!ハバ!」を三橋氏が言うのも懐かしく嬉しい😆それとビデオ版のソフトにはDVDやCS放送等では無かった爺や役の左卜全さんが逮捕される場面があるそうですね。
内容的には充実して素晴らしい。早口も気にならない。ですが惜しむらくはその早口を補完する字幕に誤字脱字が多いです。大変でしょうがアップされる前に是非ご確認を。でもファンです。
東宝変身人間シリーズ最高傑作にふさわしい解説で納得。あとは映像を見ているユーザーの方と同じようなコメントになりますので控えさせていただきますが、個人的には、怪奇大作戦の第1話「壁ぬけ男」に繋がっていったのかなと思います。お互い追い詰められたあとにガスで、かたや壁抜けでその場を立ち去るシーンは同じ。連続ドラマを見ているような気がしましたね。怪奇大作戦のプロローグでもあった作品です。
本多監督にとって本作は「ゴジラ」のリメイクであると思います。
戦争によって人生を狂わされた芹沢博士・水爆実験の被害者ゴジラ、
時代に取り残された藤千代・人体実験の被害者水野、
彼らと現代を謳歌するリア充のカップルの対比が両作品共通の構造であり、最後が無理心中なのも同じ、佐野博士の首の傷は、芹沢博士の片目・ケロイド跡の通じるものがあり、道を踏み外してしまったもう一人の芹沢博士と捉えることも可能でしょう。
もっと深読みすると、長期の兵役によって後輩である黒澤明、谷口千吉たちに出遅れ「色物」である怪獣映画の監督としての本多監督自身のコンプレックスが投影されているように思えます。
谷口千吉の妻である八千草薫の起用も対抗心がにじみ出てる気がしてなりません。
いつもより早口解説ですが聞き取りやすいのが凄いです!
東宝特撮の大傑作ですね、4kリマスターで見たいものです。
鉄格子を水野がガス化してすり抜けるシーンは解説にもありましたがターミネーター2の元ネタなのは間違いないと思ってます。
あとはパシフィック・リムのデルトロがアカデミー作品賞をとったシェイプオブウォーターの元ネタとも言われてますよ。やはり本多作品は凄いです!
The Human Vaporで海外でも大ヒットしたとか。最後のガス人間水野が這い出す姿、東宝特撮操演の神業的な仕事です。怪獣・怪人の最期としては空の大怪獣ラドンと並ぶ名シーンですよね。
藤千代は水野を愛していたのか?今作の印象を語る時に人によって別れる点と思います。私は『愛してはいなかった。』派です。理由は長くなるのでやめておきます。
お色気サービスも無く、前二作の娯楽性より、叙情的な文学性を狙った作品ですね。しかもその成果は、屈折したガス人間の生き様を演じる、土屋嘉男の個性によって得られたものでしょう。作品に対する皆様の評価は高いようですが、私の好みはシリーズ中最低ですね。まぁ好みの問題だけど、藤千代は新珠三千代か司葉子か、あるいは草笛光子か原節子で願いたかったですね。それよりなにより、お涙頂戴の悲劇という点も好きじゃない。ナントカ博士の実験室が、「カリガリ博士」の真似をしてるのもわざとらしい。
まぁ取り柄といえば、音楽に伊福部センセを使わなかった点と、松本染升の好演くらいかな。三橋達也は鶴田浩二に続くミスキャスト、佐多契子は問題外。シリーズではないけど、次作のマタンゴのほうが、ずっといいですね。
「宮本武蔵」のお通役ではまだ幼さが残る可愛らしい美しさだった八千草薫が、この作品では妖艶な美しさでしたね。
確かに、こんな絶世の美女がそばにいたら、何もかも投げ出していまいそうな(笑)。
印象的だったのは、犯罪もいとわず藤千代に尽くす水野が、ふっともらす一言。
「金のかかる人だ…」
恋愛ドラマでは、普通男がこんな台詞を言うことなどないので、妙に記憶に残っています。
いつもながら素晴らしい解説に脱帽です😮。この映画は変身人間シリーズの中でもNo.1ですよね~😌。
私は1958年生まれなので、大人になってから本多&円谷のWネームに惹かれてレンタルビデオ(VHS)で見てはまりました。
ヒロインの八千草薫さんの凜とした美しさ、土屋嘉男さんの怪演、三橋達也さん演じる魅力的な岡本刑事、左 卜全さんもいい味出してましたね~😌。
この映画は海外では、日本版「オペラ座の怪人」と評価が高かったようで、ハリウッドで続編の制作予定があったそうです。「フランケンシュタイン対ガス人間」と言うタイトルで、主演はもちろん土屋嘉男さん!
ガス人間は死んでいなくて、藤千代を蘇らせる為に世界中をさ迷い歩くと言うストーリーだったようです。が、資金面で折り合いが付かずお蔵入りになったそうです。(土屋嘉男さんが怪獣大戦争のオーディオコメンタリーで話されてました)ハリウッド版観て見たかったな~🤔。
音楽の宮内国郎さんは、ウルトラQも担当されてます。この映画で使われていた曲がウルトラQでも使われていますよね。
変身人間シリーズはDVDを所有しています。時々観返しては感動を新たにしています。どう作品も名作ですよね~😔。もっと評価されてもいいのにな~と思うのは私だけでしょうか~😅。
長々とスミマセンでした。次回の動画も楽しみに待ってます。
本多監督の映像演出の分析、お見事でした。これまでなかなか指摘されてこなかったポイントです。
さて、この映画の人物造形は異様なところがありますね。
図書館としての日常に退屈し、ガス人間となり、自分から記者会見を開く水野も異様ですが、何といっても藤千代の発表会に対する、異様な執念。これはガス人間関係なく、すでにして「狂気」だと思いますね
(「切符は全部売り切れです」と
京子に言う場面は怖かったです)
ある意味芸術主義者の破滅を描いたような作品で、これが突然東宝特撮映画から出てきたというのは、訳がわからないというか。
いずれにせよ「ゴジラ」に次ぐ作品は何かと問われれば、この作品ということに、なるでしょうね。
ラスト、焼けただれ、這い出てくるシーンがトラウマになりましたっ!!🥶😱😭
登録者2000人越えおめでとうございます。最初に見たのが9歳の時TV放映版だったので転けました
メインテーマがウルトラQの音楽だったからです。村上冬樹氏演じる佐野は最狂のマッドサイエンテスト
でしたね、表現主義映画のような斜めのアングルが佐野の狂気を表しており不気味でした。
ショルダーホルスターから抜き撃ちする三橋達也氏のガン捌きに痺れました。
この作品の描写は「ザ・フライ(86年版)」「ターミネーター2」他にインスパイアされたと思っております。
変身人間シリーズが80年代の洋画の等身大SFホラーに与えた影響が等閑視されがちなのは残念です。
水野の不気味だが根は純粋で不器用な感じがラストシーンをよりもの悲しさが際立つ。
日本映画屈指の名作として再評価されるべき作品。M3号さんの解説が浜村純さん並みに熱い‼️あえて藤千代さん役の女優さんに触れないのがイキだねえ👊
大人の特撮の極地です。八千草薫さん、土屋嘉男さんの大人の破滅的の愛!お見事!
八千草薫さん、”白夫人の妖恋”は可愛らしい雰囲気でしたが、本作では妖艶といったメーキャップで、水野と藤千代の悲恋をより物悲しく彩った変身人間シリーズの有終の美を飾る秀作でした。後には舞台化(脚本・演出後藤ひろひと氏ですが、題名以外はストーリーテリングも演出内容も異なりますね。後藤氏は関西舞台人なら知らぬ者ない人ですからまるで劇団新幹線の様です)もされた話題作でもあります。
素晴らしい解説有り難うございます。宮内音楽にも触れて頂き嬉しいです。
ラストシーンは、水野にしたら、竹千代さんとの愛の物語は幕を下ろしたが。物悲しい