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☆ テーマ
イントロダクション
過去監督作品との比較
企画の経緯
ロケーション
コロナ禍での企画進行
キャラクター設定
武蔵野金属工場の職場模様
あらい汎:富田勝 役
女性を描くことへの興味
パワハラの権化としてのキャラクター
スタッフィング
玉井らん:橋本理沙 役
物語装置としての“ナンパ”
因果関係とは無縁の行為
ケリー・ライカート監督作品との共通点
ラジオ音源の役割:無慈悲に動く世界の象徴
ネガティブな感情を詰め込んだ映画
新興宗教の着想
宇野祥平:美濃俣有孔 役
現代社会を反映する集団描写
タイトル
延々と続く「日常」という地獄
家庭の描写
足立智充:秋本太一 役
秋本太一が橋本理沙になっていく理由
家族の物語
キーワード「気持ち悪い」
佐向大監督の作家性
☆ 作品紹介
『夜を走る』
http://mermaidfilms.co.jp/yoruwohashiru/
☆ イントロダクション
主演の秋本に『きみの鳥はうたえる』など数々の作品で幅広く活躍する足立智充。絶望と希望の狭間でもがく男を変幻自在に体現。
谷口に『教誨師』の死刑囚役で毎日映画コンクール新人賞を受賞、NHKドラマ「おかえりモネ」などでも印象的な姿を見せる玉置玲央。他に『夕方のおともだち』の菜葉菜、『新聞記者』の高橋努、『罪の声』の宇野祥平、本格的な映画初出演の玉井らん、坂巻有紗、そして松重豊など日本映画界を代表する実力派俳優が結集。
監督は、死刑囚たちと対峙する聖職者を描いた大杉漣最後の主演作『教誨師』で高く評価された佐向大。構想9 年、本来なら大杉初のプロデュース作となるはずだった渾身の一作を、練りに練られたオリジナル脚本で完全映画化。
もはや修復できないほどぶっ壊れた世界。その事実を直視することなく、永遠に続くかのように繰り返される日常。その先にあるものは何か。『夜を走る』は、夜明けを目指して疾走する。
☆ あらすじ
郊外のスクラップ工場で働くふたりの男。
ひとりは40 歳を過ぎて独身、不器用な性格が災いして嫌味な上司から目の敵にされている秋本。
ひとりは妻子との暮らしに飽き足らず、気ままに楽しみながら要領よく世の中を渡ってきた谷口。
退屈な、それでいて平穏な毎日を過ごしてきたふたり。しかし、ある夜の出来事をきっかけに、彼らの運命は大きく揺らぎ始める……。
使いものにならなくなった部品はいとも簡単に交換され、何事もなかったようにぐるぐる廻り続ける社会。悪が悪を生み、嘘に嘘が塗り重なり、弱いものたちがさらに弱いものを叩く。この無情の世界をどう生きていったらいいのだろうか─そんな答えなき問いに真正面から立ち向かい、偏在する矛盾と対立を丸ごと呑み込みながら、それでも尚、救済の可能性、解放への道標を、規格外のスケールで探し求める映画が誕生した。
速度と興奮に満ちたサスペンス、一寸先は予想もつかぬ怒涛の展開、そのあいまに漲る切々たるリリシズムと無骨なユーモア─目眩にも似た驚きを与えながら、観る者を異次元の地平へと連れ去る恐るべき怪物的映画、それがこの『夜を走る』である。
☆ スタッフ
脚本・監督:佐向大
出演:足立智充、玉置玲央、菜葉菜、高橋努、⽟井らん、坂巻有紗、山本ロザ、信太昌之、杉山ひこひこ、あらい汎
☆ 監督紹介
1971年、神奈川県出身。自主制作のロードムービー『まだ楽園』(06)が各方面から絶賛され劇場公開を果たす。死刑に立ち会う刑務官の姿を描いた吉村昭原作の『休暇』(08・門井肇監督)では脚本を担当、ドバイ国際映画祭審査員特別賞、ヨコハマ映画祭主演男優賞(小林薫)、助演男優賞(西島秀俊)を受賞するなど国内外で高く評価された。10年に『ランニング・オン・エンプティ』で商業監督デビュー。同年、芥川賞作家・玄侑宗久原作『アブラクサスの祭』(加藤直樹監督)の脚本を手掛ける。18年には大杉漣最後の主演作『教誨師』の監督・脚本・原案を務め、大杉に日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞をもたらした。
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面白い。映画をより理解するためのお話がたくさん聞けました。ありがとうございます。