素晴らしい解釈だと思います。劇中劇が日本人、韓国人、中国人、手話者で行われるのも分断を乗り越えるメッセージと感じました

解釈は自由でいいと思います。ただ、みさきの母が韓国人であれば、リアルにこだわる濱口監督なんで、日韓のハーフの俳優を選択したんじゃないかと思います。三浦透子は日本人ですからねー。私はソーニャがみさきのもう1人の自分であり、彼女の韓国手話の演技を見て感銘を受け、韓国に興味を持ち、夫妻に韓国語を習い、一人で韓国で暮らしているのではないかと思いました。濱口監督もインタビューでラストシーンの意味ははっきりは言えないけど、映画のタイトルがヒントです、って言ってたりこの映画は家福が車というコクーンを完全に手放す物語と言ってました。ラストに完全に男性が消えるので、私は女性映画の側面も強いのかな、とも思いました。

とてもいい解釈だと思います．それと、私は監督は韓国の映画文化の素晴らしさを尊敬をもって表したかったのかなとも思いました。というのも村上原作の「納屋を焼く」（Burning)という映画も韓国作品だし、今の時代の韓国のポップ文化やTVドラマも評判だし、「パラサイト」もアカデミー賞をとったりしたし、その他韓国はとっても自由に映画ができる環境であることが日本人としてやはり羨ましいと同時に日本も早くそうなって欲しいという祈りが込められてると思う。

気になるのはみさきは家福とパートナーとなって暮らしているのかどうか。どうもほとんどのレビュアーさんはみさきがひとりて自分の道を歩み出した、と表現しているのが不思議です。
私はみさきが大量の、一人暮らしには多すぎる食品を買い込み、大型犬を飼い、そしてなにより家福のサーブを運転しているのだから、当然2人は生活を共にしていることを描写しているものだと思いました。結婚しているのかどうかはともかく。それを否定するようなことをコメントしている人、あるいは触れない人が大半で驚きです。
この点はどのように考察されますか？