「韓国映画考察」の人気記事ランキング
韓国ノワールの傑作と語り継がれる『新しき世界』のコンビ、ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェが7年ぶりの共演で話題を呼んでいる『ただ悪より救いたまえ』が12月24日(金)よりシネマート新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋ほかで全国公開される(配給:ツイン)。
本編の80%以上を日本やタイなど海外で撮影し、韓国ノワールとしてかつてないほどの規模で製作された本作は、『チェイサー』『哀しき獣』などで類まれなるストーリーテリングの腕を知らしめたホン・ウォンチャンが脚本/監督を務めた。また『パラサイト 半地下の家族』『哭声/コクソン』 のホン・ギョンピョ撮影監督により、主演二人の対決がスクリーンに激しくかつ美しく描き出されている。
主人公インナム役は、韓国が誇る名優ファン・ジョンミン。インナムの命を執拗に狙うレイ役は、現在Netflixで配信されている『イカゲーム』で話題沸騰中のイ・ジョンジェが演じる。新型コロナウイルス大流行後の韓国で、あの『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編『新感染半島 ファイナル・ステージ』をも超える動員を果たし大ヒットを記録。世界56ヶ国で公開も決定している韓国ノワール・アクション。
血が流れ不穏な雰囲気の中、暗殺者インナム(ファン・ジョンミン)が最後のミッションで日本のヤクザ、コレエダ(豊原功補)を追い込むところから始まる。部下を次々とやられ、「俺を取れんのかい!」と勇み立つコレエダだが、インナムはいつも通り静かに任務を遂行する。最後の任務を終え引退して余生を過ごそうと考えていたところ、兄を殺されたレイ(イ・ジョンジェ)が敵を取るため血眼になっていると告げられる。インナムを探し出すため関わった人間は全て無慈悲に殺していくレイ。その狂気は氷で返り血を拭う荒技からも伝わってくる。
そして、とうとう二人が出会い凄絶なアクションバトルが幕を開ける!互角の戦いを繰り広げるが、金網越しに刃物を突き付ける様子は「何としてもインナムを殺す」というレイの欲望を強く感じる。「ここまでやる必要はないだろ」という言葉通り、バンコクの街中で激しい銃撃戦、爆破が次々と披露され“これ以上追って来たら必ず殺す”インナムと、“お前に関係ある奴は全員殺す”レイの対決が気になる予告となっている。
また、韓国映画初出演で、「冒頭からすぐに物語が走り始めますが、後半のアクション畳み掛けには驚かされました。凄いの一言です。」と本作の見どころを語る豊原功補のナレーションにも注目だ。
監督・脚本:ホン・ウォンチャン 『チェイサー』『哀しき獣』(脚本)
出演:ファン・ジョンミン『ベテラン』、イ・ジョンジェ『新しき世界』、パク・ジョンミン『それだけが、僕の世界』
2020年/韓国/韓国語ほか/シネスコ/カラー/108分/提供:ツイン、Hulu 配給:ツイン 宣伝:スキップ PG-12
(C) 2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED
この記事へのコメントはありません。