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▷作品紹介
『はちどり』
https://animoproduce.co.jp/hachidori/
▶イントロダクション
誰しも経験したことのあるだろう思春期特有の揺れ動く思い、 家族や友人との関わりを繊細に描いた映画『はちどり』。 2018年釜山国際映画祭での初上映を皮切りに、 ベルリン国際映画祭をはじめ国内外の映画祭で50を超える賞を受賞。 韓国では2019年8月に公開され、単館公開規模ながら観客動員15万に迫る異例の大ヒットとなった。 ウニは、2016年に韓国で発売されるやベストセラーとなった小説 「82年生まれ、キム・ジヨン」の主人公の少女時代とも重なる。 男性が優遇されることが当たり前だった時代、女性であるという理由で我慢しなくてはいけなかったこと、それがおかしいということに気がつかなかったこと———。
2つの作品に共通するのは、そんな時代に生きた女性の物語であり、 声をあげようとする姿である。そして、それは韓国の同年代の女性の共感を呼んだ。 世界で最も小さい鳥のひとつでありながら、その羽を1 秒に80 回も羽ばたかせ、 蜜を求めて長く飛び続けるというはちどりは、希望、愛、生命力の象徴とされる。 その姿が主人公のウニと似ていると思った、と監督は語る。映画の中で、ウニは様々な感情を抱えながら、 成長し、この世界に羽ばたいていこうとする。その姿は、決してウニだけのものではないはずだ。
▷あらすじ
1994 年、ソウル。家族と集合団地で暮らす14歳のウニは、学校に馴染めず、 別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩女子とデートをしたりして過ごしていた。 両親は小さな店を必死に切り盛りし、 子供達の心の動きと向き合う余裕がない。ウニは、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な思いを抱えていた。
ある日、通っていた漢文塾に女性教師のヨンジがやってくる。ウニは、 自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに次第に心を開いていく。ヨンジは、 ウニにとって初めて自分の人生を気にかけてくれる大人だった。 ある朝、ソンス大橋崩落の知らせが入る。それは、いつも姉が乗るバスが橋を通過する時間帯だった。 ほどなくして、ウニのもとにヨンジから一通の手紙と小包が届く。
▶スタッフ
監督:キム・ボラ
出演:パク・ジフ、キム・セビョク、チョン・インギ、イ・スンヨン、パク・スヨン
▷監督紹介
東国大学映画映像学科を卒業後、コロンビア大学院で映画を学ぶ。
2011年に監督した短編『リコーダーのテスト』が、アメリカ監督協会による最優秀学生作品賞をはじめ、各国の映画祭で映画賞を受賞し注目を集める。 同作品は、2012年の学生アカデミー賞の韓国版ファイナリストにも残った。本作『はちどり』は、『リコーダーのテスト』で9歳だった主人公のウニのその後の物語である。
▶︎出演者紹介
徐昊辰(映画ジャーナリスト)
1988年中国・上海生まれ、2007年来日、立命館大学卒業。
2008年から中国の映画専門誌「看電影」「電影世界」、ポータルサイトSINA、SOHUなどで、日本映画の批評と産業分析を続々発表。
2011年以降毎年、東京国際映画祭などで是枝裕和、黒沢清、役所広司、川村元気などの日本の映画人を取材し、2016年には、北京電影学院に論文「ゼロ年代の日本映画~平穏な変革」を発表。中国最大のSNS、微博(ウェイボー)のフォロワー数は250万人以上。毎日、日本映画の情報や分析を発信中。
日本映画プロフェッショナル大賞選考委員
微博公認・映画ライター、年間大賞選考委員
WEB番組「活弁シネマ倶楽部」の企画・プロデューサー
森直人(映画評論家)
映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「シネマトゥデイ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。
月永理絵(エディター、ライター)
1982年生まれ、青森県出身。出版社勤務後、2014年よりフリーランスとなり、編集者・ライターとして活動中。個人冊子『映画酒場』の編集・発行人。雑誌『映画横丁』編集人。日本橋高島屋セミナーにて映画講座の講師をつとめる。『メトロポリターナ』『現代詩手帖』『i-D Japan』等にてコラムを連載中。
こんな風にずっと映画の話ができる友達が欲しいわ
予備知識なしで観たのでウニも先生も監督自身と思ってみていました。
活弁を見てはちどりが観たくなり、本日映画を観た後に再度活弁を見て作品を味わいました。台詞に無駄が無く計算し尽くされ、映像も青い果実のように瑞々しく、社会的な視座もあり素晴らしいと思いました。
御三方のトークも、いつも刺激的で勉強になります❗️徐さんの日本語の語彙の幅広さも凄いです。
はちどり、本当にいい映画だったな~。
再開後に見た中では、全く違うタイプの女性映画ですがストーリー・オブ・マイライフと双璧です。
ちなみに私も82年生まれですが、塾に通った経験はなく、ヨンジ先生のような大人にも出会えませんでした。
この映画の魅力を深掘りしつつ関連する他作品への興味も広げてくれる素晴らしい鼎談、ありがとうございます。