日本映画考察

【動画】映画『ヴィレッジ』同調圧力・村社会の闇を描いたサスペンススリラー【映画レビュー 考察 興行収入 興収】【横浜流星 黒木華 藤井道人 奥平大兼】

●過去の映画レビューの目次はこちら
http://nanaoyoshi.seesaa.net/article/483792391.html

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●オススメ動画
100本ホラー映画レビュー https://youtu.be/dqqyI-x-oFU

●内容紹介(映画.comより引用)
「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督のオリジナル脚本を、横浜流星主演で映画化したヒューマンサスペンス。「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」「空白」などを手がけ、2022年6月に他界した河村光庸プロデューサーの最後のプロデュース作品。

美しい集落・霞門村(かもんむら)に暮らす片山優は、村の伝統として受け継がれてきた神秘的な薪能に魅せられ、能教室に通うほどになっていた。しかし、村にゴミの最終処分場が建設されることになり、その建設をめぐるある事件によって、優の人生は大きく狂っていく。母親が抱えた借金の返済のため処理施設で働くことになった優は、仲間内からいじめの標的となり、孤独に耐えながら希望のない毎日を送る。そんな片山の日常が、幼なじみの美咲が東京から戻ったことをきっかけに大きく動き出す。

優役を横浜、美咲役を黒木華が演じるほか、古田新太、中村獅童 、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、杉本哲太らが顔をそろえる。

2023年製作/120分/PG12/日本
配給:KADOKAWA、スターサンズ

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●映画評価額

大人映画館料金1800円を基準にいくらまでなら出していいかで評価します。

1800円 金字塔(そのジャンルの最高峰レベル)
1700円 神作(数年に1度やってくる大当たり)
1600円 名作(その年のナンバーワンレベル)
1500円 傑作(その年のベスト5以内レベル)
1400円 優秀作(その月のナンバーワンレベル)
1300円 秀作(金を払っても損なし)
1200円 良作(オススメできる最低ライン)
1100円 佳作(そこそこ面白い)
1000円 及第作(映画館正規料金を払って許せる及第ライン)
 900円 力作(惜しい! 映画の日の1000円なら許せる)
 800円 凡作(DVD新作料金なら許せる)
 700円 拙作(DVD準新作料金なら、まあ)
 600円 愚作(DVD旧作料金でなんとか)
 500円 駄作(金返せ!ライン)
 400円 下作(絶望・茫然自失)
 300円 ゴミ(鑑賞中断・殺意が芽生えるレベル)
 200円 クズ(発狂)
 100円 ゲロ(もうね、作品が嫌いというよりこいつを作っているヤツらが嫌い)
90円以下 Z級(もはや伝説。狙って出せる評価ではない。大半の人は理解できないが熱狂的ファンがつく。まさに逆金字塔!)

●PCで視聴してる方へ
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「1080p」以上を選ぶときれいな画像で
視聴することができますよ~

50代男性、小説家(ミステリ)です。また歯科医師でもあります。このチャンネルでは映画やドラマ、ゲームなどのレビューをメインにお届けしています。

#ヴィレッジ #映画レビュー #映画考察

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コメント

    • doraya king
    • 2023年 5月 03日

    ・よくある「社会派モドキ」映画。産廃問題にしても村の描写にしてもリアリティーがない。村人は全員標準語で放言すら喋らない。
    ・登場人物のキャラクター、村の描き方が全て類型的。
    ・アートっぽい空気感だすためだけの「能」要素。
    ・主人公のキャラがブレ過ぎ。
    ・「エピソードのためのエピソード」を繰り返し過ぎ。
    ・主人公とヒロインの〇〇処理が粗忽すぎ、何でス〇ホ回収せんの?
    ・最後〇〇を〇す必要性が分からない。

    • すんさーん
    • 2023年 5月 03日

    邦画のオリジナルってこういう詰めが甘いの多いですね。

    • 宇田川FC
    • 2023年 5月 03日

    新聞記者も大概の左翼ファンタジーでしたが、またこれかと思いました。結局は何が言いたいのかというと『日本ヘイト』なんだと思います。この監督は😂

    • ハッセルホフ
    • 2023年 5月 03日

    「ヴィバレッジ」w
    なんのための能か自分も分かりませんでした。中村獅童のキャスティングを活かそうとしたのかな。
    狐の嫁入りみたいのもなんだかな~。
    古田新太の演技は良かった。あと杉本哲太ははまり役。
    自分にも全然響かなかったです。

    • & y
    • 2023年 5月 03日

    静岡はヴィレッジほどのど田舎ではありません笑

    • tsutomu kusaka
    • 2023年 5月 03日

    まったく仰られる通り。今年劇場で観てもっとも残念に思った作品。物語がホントに雑。読み取るものはまったくありません。一部高評価なのが謎です。藤井道人監督の「社会派」みたいな映画は、なんか一面的、表面的で薄味なんですよね~。
    「最後まで行く」はエンタメに振り切っていれば楽しめそうなんですが、さてどうなりますか。またレビューを楽しみにしています!

    • magmag
    • 2023年 5月 03日

    ヤバイ秘密を持つ村と暗い過去を持つ青年の物語。
    (ネタバレあり)

    ゴミ処理施設という一般には敬遠されがちなモノを軸にして、村社会の秘めるおぞましさを表現しようとした作品だと思いますが・・・
    なんともギクシャクした感じのする映画でした。脚本・設定に幾つも???があり、どうにもモヤモヤ(汗)

    ブラック企業ならぬブラック・ヴィレッジに仕立てるために少々無理をした感がありました。(この点で七尾先生に激しく同意ですね)

    以下、グダグダと・・・(汗)

    1)冒頭の風景

    霞門村(かもんむら)訪問者への歓迎を表記したゲート、古民家風の藁葺屋根が散在する美しい村の風景、そして背後の巨大なゴミ処理施設。

    この風景のインパクトが強烈。観客に作品の第一印象を届ける手法は見事です。しかし、物語が進むと、この風景の不自然さ・違和感が気になってきました。

    この村には、古くから受け継がれてきた薪能(たきぎのう)があり、村人の多くが面を付けて行う奇祭があり、美しい伝統的家屋があります。恐らく近隣の村や町にはない貴重な観光資源。村の振興のため、それらを利用しようとする発想はごく自然でしょう。

    したがって、ゴミ処理場を誘致したときに、村のイメージを損なう、あのような異様な風景を村民が許容したとは、とうてい思えませんね(汗)

    また、あそこしか場所が無かったとも思えません(目立たない別の場所に不法投棄用の用地がありますから)。少なくとも、前面に植林したり、周りの風景と馴染む色合いのデザインにしたりということをやったはず。

    まあ単純に、監督がインパクトのある、あざとい風景を求めたのだと思います(汗)

    2)主人公の片山優(横浜流星)はパワハラに曝されながらも、なぜか村に留まっている。(都会に出て行けば、父親の犯罪歴など問題にする人は殆んどいないし、給料も多いはず)

    この片山優のキャラクターは・・・
     酷いパワハラにもかかわらず、村を出ていく決断もできず、受け身的で周囲に流されやすく臆病だが、ときに突発的に激高する若者。
    ・・・ですが、

    監督は、村の持つ理不尽さや残酷さを際立たせて見せる道具(鏡)として使うために、優をこういうキャラ設定にしたのだと推察します(なので、イケメン以外の魅力を殆ど持たせていないのでしょう)

    3)ゴミ処理関係の描写が雑過ぎ。

    かつての「夢の島」のようなゴミ埋立地が映し出されますが・・・(汗)現在の実際の埋め立ては、残土か高温焼却の残りかすがメインで、埋め立て作業も重機(ブルドーザー、パワーシャベル)を使用。

    周辺の自治体のゴミを受け入れているという設定なので、毎日数十トンは処理しているはずですが・・・。到底、そんな処理能力があるようには見えません(汗)また、ゴミ選別作業場はあの立派な建物の中のはず。映画の場所では雨風が強ければ作業中止です(汗)

    おそらく監督は、3K(キツイ・キタナイ・キケン)の現場にするために、実際とは異なる、あのような設定にしたと愚考します(汗)

    4)不法投棄現場の描写も雑。

    ヤバイ仕事は、関わる人間が少なければ少ないほど、秘密が漏れる危険が小さくなるのは常識。「表」のごみ処理で使っている人間を「裏」の仕事に回す意味が分かりません(汗)普通に考えれば、ヤクザが手配した少数の作業員限定ですね。もちろん作業には重機。

    まあ、ストーリー都合での設定でしょうね(汗)

    5)作業員が問題を抱えている者だらけのように見える。

    ゴミ処理場を誘致した目的は、ゴミ受け入れ料金と補助金および焼却炉発電の電力の売却による村の財政改善、そして村民の職場の確保。なので、作業員の大半は普通の村民のはずですが・・・。

    質の悪い刑務官が監視する刑務所の作業のように見えるのは・・・もちろん監督の意図ですね(汗)

    6)大橋光吉(中村獅童)が謎。

    大橋は、登場後しばらくは能の師範という位置づけですが、不法投棄発覚後に県警の刑事ということが分かります。

    この大橋の扱いがモヤモヤ。村長の大橋修作(古田新太)の弟ですから、村の住民は全員、彼が刑事だと知っているはず。なのに、ヤバイことに関わっている面々が彼に警戒心を持っているように見えません(汗)。

    7)終盤で、片山優が、怒りに駆られて村長を殺害&放火しますが、これも不自然。

    それまで、どんなパワハラ・イジメにも耐えてきたのに、なぜあの時点でキレルのか? 彼には既に守るべき者(恋人、そのお腹にいる子)がいます。それなのに村長に対し簡単にキレル理由が納得できませんね。

    おそらく、監督は冒頭の放火シーンと対応させて、係り結びのように最後にも放火シーンを描きたかったのだと愚考します(汗)

    その他にも・・・

    8)不法投棄発覚後、村長が県会議員?(知事?)から補助金見送り通知と思われる電話を受けますが、これも変。

    村のゴミ処理施設は近隣の市町村にとっては死活的に重要。村への補助金を止めるわけにはいきません。村長が責任を取って辞任&選挙が常識的な流れ。

    9)死体をなぜ不法投棄場所に埋めたのか?

    新たなゴミを埋めるために掘り返すことは普通にあるはずなのに・・・(汗)また、山林だらけの村なので他にも候補地はいくらでもある。死体を長距離運べば途中で発覚の可能性ありなので、常識的には近場の山林に埋めるはず。

    まあ、これもストーリー展開の都合ですね(汗)

    10)警察は、村長の息子 大橋透のスマホをどうやって入手したのか?

    まず、片山優は大橋透の遺体処理時にスマホも廃棄した可能性が高い。一方、なぜか一年もの間、優が保管していたとしても、警察が家宅捜査して発見したはずがない。(スマホの画像データを見て、初めて真相が発覚したため)

    可能性のあるのは、死体のポケットにスマホが入っていた場合ですが、あのシチュエーションでそんなことある?(私が見逃していただけ?)それとも、優が壊しもせずわざわざ死体と一緒に埋めた?

    P.S.:
    実際のゴミ処理場のホームページや動画を幾つか見ましたが・・・凄いです(汗)
    映画のようなチャチなものではありませんね。選別工程もベルトコンベアーシステムだし、全自動化している所もあります。

    どこかのゴミ処理場でロケを行えば、しっかりとリアリティが出たと思いますが・・・。それだと小ぎれいな絵になるので、監督は避けたのだろうと推察します。

    P.S.2:
    村がTV番組で広く紹介されてから一年で、何万人もの観光客が訪れるまでになっています。いわゆる「村おこし」成功ですが、何を目的に観光客はやってくるのか?

    素直に考えれば、ゴミ処理場が主目的のはずはなく、薪能・奇祭・古民家のある美しい風景、ですね。それならば、あのゴミ処理場が背景にある異様な風景が気になるはず。ネットで炎上してもおかしくありません。

    なので、冒頭で、インパクトのある絵を見せて、ラストで、村の本当の宝を軽んじた愚かさを、皮肉を込めて描くという作りなのかなと、予想しましたが・・・違いましたね(汗)

    P.S.3:
    エピローグがどうなるか? 推測してみました・・・

    片山優(横浜流星) 村長殺害、放火による村長の母親殺害で有罪(懲役20年)
    中井美咲(黒木華) 村長の息子殺害で有罪(過剰防衛:懲役8年)

    優が放火していなければ、刑期は半分。美咲が裁ちバサミを使わず、椅子かペットボトルで殴って打ちどころが悪くて・・・にしていれば、正当防衛の可能性あり。
    でも監督はそうしたくなかったんでしょうね(汗)

    優と美咲を徹底的に不幸にすることで、それが村社会の闇に起因するというように見せたかったのかもしれません。

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