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#ゆっくり解説 #ゆっくり #中国 #韓国 #石油タンカー　#衝突事故 #原油流出
#サンチ号　 #アメリカ　#ミサイル

今回は、2018年1月6日に東シナ海の上海沖で発生した
石油タンカー・サンチの衝突事故についてです。
衝突地点から120kmもの距離を炎上しながら漂流したサンチ号。また
最悪のタンカー原油流出事故ともいわれるこの事故が起きた原因とは！？
是非最後までご覧ください！

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【あらすじ】
石油タンカー・サンチの衝突事故の概要

石油タンカー・サンチの衝突事故は2018年1月6日に東シナ海の上海沖で発生した海上事故なんだぜ。
この事故では、どこの国の船が衝突事故を起こしたのかしら？
衝突を起こしたのは、ペルシア湾から韓国へ向かうパナマ船籍の石油タンカーのサンチ号と香港船籍の貨物船であるCFクリスタル号だぜ。
クリスタル号は、香港の注文を受けて、中国船舶工業集団傘下企業の1つを持つ造船所により、2011年に製造されたパナマックス・サイズのばら積み貨物船なんだぜ。総トン数は41,073トンで、載貨重量トン数 71,725トン。運行は上海企業が行っていたんだぜ。
「サンチ号」は、イラン国営タンカー会社の注文を受け韓国の造船会社現代三湖である重工業が2008年に韓国の霊岩で製造した石油タンカーなんだぜ。全長 274.18メートル、総トン数 85,462 トン、載貨重量トン数 164,154トンだぜ。
なるほど。その2隻が今回の登場人物になるのね。じゃあ、登場人物が分かったところで事故の中身について聞かせてもらおうかしら！
2018年1月6日　午後8時頃
石油タンカー、サンチ号は、東シナ海の上海沖300 kmの地点を航行中に、香港船籍の貨物船、CFクリスタル号と衝突した。サンチ号はその出火し爆発を起こしたんだぜ。
サンチ号は衝突当時、天然ガスコンデンセートを136,000 トンもの量をのせて航行していたんだぜ。
その結果…
翌日の2018年1月7日になっても、石油タンカーの火災は収まらず燃え続けていたんだぜ。
え！？海で船が衝突して、翌日まで燃え続けていたというの！？
正午には爆発も発生し、黒煙は800m～1000mの高さまで立ち上ったといわれているぜ。
そんな状態で、乗組員は大丈夫なの？そもそも、サンチ号にはどれだけの乗組員が乗車していたのかしら？
サンチ号には、イラン人30名とバングラデシュ人2名の計32名の乗組員が乗船していたんだぜ。ちなみに、CFクリスタル号には中国人21人が乗船していた。
翌日の2018年1月8日、中国の貨物船CFクリスタル号乗組員全員の無事が確認されたんだぜ。
この時点では、サンチ号の乗組員は全員行方不明とされていた。同日1月8日の午後には船から黒い煙が吹き出していたことに加えて、強風と雨、高波という悪天候の影響で視界が悪くなり救助活動は難航したんだぜ。
そんな中、船から1人の遺体が流れてきた。
2018年1月9日になっても、強風と高波の悪影響は続く。それだけではなく、火災から有毒ガスが発生したことによりさらに消火活動や捜査・救助活動は難航。
衝突が発生したのが、1月6日だったわよね。この時点で4日間も火災が続いている状況になるわよね…さらには、有毒ガスまで発生するだなんて、サンチ号が運んでいた天然ガスコンデンセートっていったいどんな物質なの？
天然ガスコンデンセートは、天然ガス田から採取される原油の一種で地表において凝縮分離した軽質液状の炭化水素なんだぜ
おいおい、未来の石油王はそんなことも知らないのかよ。ガス田は天然ガスが埋蔵する地域をさすんだぜ。日本の新潟県長岡市にもガス田は存在していて、深度4,000～5,000mの深部火山岩中に天然ガスが存在するんだぜ。そして、ガス田ではその天然ガスを採取しているんだぜ。
天然ガスコンデンセートは、ナフサと成分が似ていてガソリンや石油化学原料として利用される反面、硫化水素やヒ素、水銀、鉛等の不純物を含むことがあり毒性が高い物質なんだぜ。
サンチ号は炎上してから時速2.2kmで上海と奄美大島の海域を漂っていてた。
2018年1月10日には、衝突地点から120kmもの距離を漂流したんだぜ。さらに、このタイミングで火災は激しさをまし、燃え尽きるまで1ヶ月近く炎上し続けるのではないかという推測も出たほどだぜ。
な、炎に包まれた船が120kmも移動したのね！？そして、ここにきて更に火災が強くなるとわ..捜索・救助を阻む障害は大きいわね。
そんな中でも、中国外相で政治家の王毅はイラン外相モハンマド・ジャヴァード・ザリーフと電話会談を行い…「1%でも希望があるなら中国は人命救助に100%の努力をする」旨を伝えた。
2018年1月13日に中国の救助チームは爆発のリスクがあるサンチ号に乗船し、積まれたままの救命ボートの中から2名の遺体を収容した。さらに、船橋から航海データ記録装置を回収。
ついに、乗船に成功したのね。2人の死者が確認されたということはこの時点で、死者3名、行方不明者29名になるのね…
しかし、船内は有毒ガスと90度近くの高温という環境だったため、乗船後30分も経たずに離船を余儀なくされたんだぜ。
いつ爆発が起こるかも分からない、危険な状況かつ劣悪の環境の中で捜査を試みた救助チームはよくやったわよ。
2018年1月14日午後4時45分、サンチ号は日本の排他的経済水域での沈没が確認された。沖縄の北東300kmの地点だぜ。沈没の翌日、2018年1月15日にはイラン当局より、サンチ号の乗組員32名全員が死亡したことが発表された。
沈没した翌日1月15日午前1時には、海面で火災が続いていることが目撃されたが、同日午前10時頃には火災は鎮火したといわれているぜ。

環境への影響
事故により幅 13キロメートル、長さ11キロメートル の油膜が海洋表面に形成されており、風に流されて日本の方向に向かってことがロイターにより報道されたんだぜ。また、サンチ号のタンク内には2,000トンの重油が残っているという見積もりも出ていた。
確かサンチ号が積載していた、天然ガスコンデンセートって有毒物質だったわよね。しかも、日本の排他的経済水域で沈没したとなると日本の漁業なんかにも影響がでそうね。何か対策って施されたの？
事故を受けて、豊かな自然が残る奄美群島の徳之島を対象に緊急の調査が行われたんだぜ。
奄美の徳之島っていったら、キハダマグロ、ソデイカ、カツオ、イセエビ類などの近海漁業が有名よね！
そうだな。調査が開始された4月には油や砂などが固まってできたオイルボールが、9個も確認された日があったんだぜ。けど、5月に入ると多い日でもオイルボールの数は1日3個ほどに落ち着いたんだぜ。
徐々に落ち着いてきたのね。油が海に流出すると長くとどまり続けるイメージがあったけどそんなこともないのかしら？
サンチ号が運んでいた天然ガスコンデンセートは、揮発性が高いため流出後ほとんどが気化した可能性が高いといわれているぜ。そして、調査の中で、サシバ、ウミウ、イソヒヨドリ等の鳥類や、ハコフグ、ハリセンボン、カワハギなどの魚類、ウミガメ類の死亡個体が複数確認されたんだぜ。
見つかった死体に油で汚れたような後は確認できていないようだから、この調査では事故によって漂流した油分が影響した可能性は断定できなかったんだぜ。また、事故当初は毎年目撃された産卵のためのウミガメ上陸が確認できなかったんだが、調査終盤6月になるとウミガメの上陸や産卵跡なども確認されたといわれているぜ。
そうだな、2018年3月13日には沖縄周辺や南九州沿岸などで2月中に実施した水質検査において、環境基準値を超えるものはなかったと環境省からの発表もあったんだぜ。

アメリカのミサイルが原因説

最後に石油タンカー・サンチの衝突事故の原因として一部でささやかれたアメリカが関与しているんじゃないか説について解説するぜ。
時はさかのぼり、2017年12月22日に核実験を強行する北朝鮮に対し、国連安全保障理事会による石油禁輸制裁決議がなされた。が、、、以後も韓国はパナマや香港船籍の船を北朝鮮に何回か止めていたんだぜ。
また、当時の中国も北朝鮮への原油の運び込み許しているということで糾弾されていた。そんな中、中東の複数メディアが「サンチ号の真の目的地が北朝鮮であったため、アメリカ軍によるミサイル攻撃を受けた」という説を紹介したんだぜ。
サウジ系国際テレビチャンネル・アル＝アラビーヤでは、この噂の報道が行われたんだぜ。
とはいえ、労働大臣であるアリー・ラビーイーや、駐イラン韓国大使キム・スンホがこれを否定していることから噂レベルのものであるといわれている。