こんにちは。こちらは新潟市です。僕の感想のごく一部です。本作は親子関係を描くことで作品が成立している。小畑めいと父親。めいは早くに母親をガンで亡くしており、父子家庭である。めいは絵が上手で美術系の学校に進学したい。父も芸術系の人だが、経済的には恵まれていない。娘を大事に思っているが、愛しかたに不器用だ。親子関係が悪いのかなと

思っていると、めいが勉強している姿を見て、娘に夜食のチャーハンを作る姿が幸せそうだ。父の感情の起伏は娘の様子で決まるようだ。直情的な人間だ。ラストで見境なく由宇子に暴力を振るう。由宇子と父親。母とは離婚したのか？こちらも父子家庭だ。母親代わりが由宇子のようだ。矢野和之先生と母登志子。厳格な父、登志子は和之を庇っているがマザコンぎみ。そこが矢野先生を逆に追い込んでしまった。突き放せたら矢野先生は生きていたかもしれない。ブラックな職場は学校だけでは無い。長谷部と矢野先生にレイプされて自殺した娘。矢野志保（矢野先生の姉）と娘。夫とは弟の事件で離婚している。娘を誹謗中傷から守ろうとして、世間から逃げて暮らしている。誰が正しいとか間違っているとかは言えないが、抱えているものが厄介な気がする。ほんの些細なことで人間は幸せを感じられもすることも事実だ。

私も昨晩ユーロスペースで観てきました。私の回も監督来ていらして、そのときTOHOシネマズでの公開が決まったっておっしゃってましたよー。このまま「カメ止め」式に広がっていくと良いですよね。
怒濤の２時間３０分でした。主演の瀧内公美がとにかく素晴らしく、ヘアもカーキのジャケットもドキュメンタリー制作会社のディレクターそのものでした。２０、３０代の田中美佐子にルビーモレノを１０％くらいしのばせたみたいな顔をしていて、とりわけ大きな瞳と抑揚を押さえた声のトーンが魅力的でした。
一点だけ。由宇子、仕事二つかけ持ちしているのに教え子につきっきりでよくあんだけ時間取れるなーって思いました笑。

東大卒の肩書き全面に出したらええのに。その方が再生数登録者増えるで。このままじゃ一生日の目を見ない底辺youtuberで終わるぞ