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「飢餓海峡」は、巨匠 内田吐夢監督による水上勉の社会派推理小説の映画化作品です。
名優 三國連太郎と左幸子が出演を務めました。
日本映画史上の傑作とも称される重厚な作風が特徴です。
この映画のテーマ「罪と贖罪」を考察しました。
●今回の映画
『飢餓海峡』
(1965年 日本)
監督 内田吐夢
脚本 鈴木尚之
原作 水上勉
製作 大川博
出演者 三國連太郎
左幸子
高倉健
伴淳三郎
音楽 冨田勲
撮影 仲沢半次郎
編集 長沢嘉樹
製作会社 東映東京
配給 東映
公開 日本 1965年
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[解説] チェン・スウリー/[エンディング音楽] 駒形 英王
[ロゴデザイン] 近藤 ちはる/[イラスト] 二階堂 ちはる
●関連作品
『第三の男』
『テス』
『太陽がいっぱい』
チェン・スウリー
日本在住の台湾華僑3世
NHK『詩のボクシング』初代東京都代表
劇団主宰/Xアカウント @CHEN_ShuLi
#飢餓海峡 #映画解説 #三國連太郎
三国さんは怖いイメージの方でしたが、晩年は釣りバカ日誌でのすーさん
で、ユーモアのある役もされてましたね
最近、佐藤浩市さんがとても似て見えて血は争えないと思いました
左さんは薄幸な女性のイメージでしたが実生活もお辛いことがあったでしょう 飢餓海峡、題名だでも身構えてしまう作品ですが、解説をしてくださってありがとうございます
この映画を知ったのは、中学生の頃読んだ「日本映画名作全史(猪俣勝人著、現代教養文庫)」という文庫本を通してですね。実際に観たのは比較的最近ですが、三国さんはもちろん、出演者は皆迫真の演技だった。IMDBで7.9などと海外での評価も高いようですね。
水上勉の描く女性は優しく美しく純粋なのに幸は薄く、読んでいて辛くなった。
色んな意味で怖い映画ですね。事件そのものの怖さ、崖っぷちに追いやられた時の人間の本性を問われる怖さ….監督は言わずもがな、三国連太郎、左幸子、伴淳三郎のうちのひとりでも欠けていたら映画の成功はなかったと思う。
三国連太郎が持ち味の凄みのある役どころで出演している、小林正樹監督の「切腹」をいつか取り上げていただけたら嬉しいです。
悲しいお話ですね。人を信じることの切なさ信じられぬことの苦しさを感じる作品です。
『砂の器』の名前が出たので、いつか扱っていただけたら嬉しいです。実際に撮影を観に行き、緒形拳さんと写真を撮っていただきサインもいただいた思い出の映画です。去年出版された「『砂の器』と木次線」という本が解説をまとめるのに参考になると思います。
本を読みました。
洞爺丸遭難のことを知りました。
動画で古い映画をみられる時代になり、10年ほど前、驚いた作品のひとつです、まさに、名監督と実力俳優の力が結集した、感動の作品で、ラストシーンの客船の後ろに続く白い波が記憶に深く残りました、あらためて、この動画で素晴らしい解説に遭遇し、感謝でいっぱいです。
皆さんが描かれている通りです。愛、なんですよね。。映画への尊敬と愛。本当にスウリーさんの動画にはそれが詰まっているから惹き込まれてしまうのです。今回もありがとうございます。内田監督の現場は壮絶だった・・からこそこのような名画が誕生したのでしょうか?とすると芸術とは因果なものですね。
素晴らしい解説と講釈で惹き込まれました。
この8月におすすめで期間限定の多分(海賊版)だと思われますが、省略無しの全編を観られました。
左幸子さんの演技は、切なくも義理堅い真摯に底辺を生きた女性を見事に成し遂げていました。
犬飼の爪をお守りにし、ときには愛撫し、いつか会ってお礼を、という健気な女。
今村昌平監督の「にっぽん昆虫記」における左さんの演技もまた凄くて、きれいなだけの女優を褒め称えるのでなく、真の演技を見せる女優をもっと評価して良いですね。
この映画に引き込まれてたのは、バスのなかでの左幸子さんのおにぎりを男に渡す屈託のない演技からこれは真剣に視なくてはと思いどんどん取り憑かれるような感覚で視ました。どの場面でも左さんの演技に感動しました。三国さんの後ろから階段を上がって行く演技、三国さんの爪を愛しそうに頬ずりする場面はとても純粋な愛欲でゾッとしました。首を絞められ殺される場面はその最たるものだと感じました。もちろん三国連太郎さんも凄みのあるいつもの演技で視るものを裏切りませんでした。最後のシーンはもうどうしようもなく辛い破滅の頂点でなぜか海峡のなかに限りない後悔と安らぎが漂っているように感じました。なぜかこの映画を思うとき三国連太郎さんと左幸子さんの演技しか浮かんで来ません。それほど強烈なお二人の演技が忘れられません。あらためて日本映画の素晴らしさを確認できました。有り難うございました。
毎回、秀逸な解説だなとしみじみ思います。映画への愛情が溢れてますね。
内田吐夢、大好きですねえ。
映画会社が映画を作っていた時代、
よく喧嘩をしたのが黒澤と内田だと言われいますね。
役者の演技に厳しいのも同じで、
コメディアン演技がなかなか抜けない版順を
徹底的に絞ったゆえのあの「あんたの歩いた後には草も木も生えんのですか。」の名セリフ。
ポイントとなる「爪」は本では爪切りだったそうでが、
「これじゃあダメだ!」と自分の足の爪を切って使ったと言われていますね。
内田監督は三国と同じ180を超えていたので使えたのですねえ。
司会の方の真摯な態度に感動しました。これからも良き解説を期待してます。ありがとうございました。
期待を裏切らない解説ありがとうございます。他分野を考えても、これ程固唾を飲んで聞く他者の説明は、私の人生で指折りです。映画自体はタイトルを見聞きしたのみでしたが、炙り出された「生身の人間の本性」を直視する覚悟は無いので、これからも観ることは無いと思います。
私は あまりに深い感動を与える映画は その感動を 他の人にうまく伝えることができません でもあなたの解説は本当に素晴らしいと思います 1つ リクエストがあるのですが やはり 三國連太郎が出演した息子という映画があります 監督は 山田洋次 息子役は 永瀬正敏 でした とても素晴らしい映画だったので あなたがどのように解決するか 私は気になります どうか その映画を解説していただけませんか お願い致します
左幸子さん、三国連太郎さん最高です。日本昆虫記、幕末太陽伝、神々の深き欲望、切腹、復讐するは我にあり、心に残る名画です。
スウリーさん、こんにちは。私の亡き父は生前、俳優三國連太郎に対して特別な敬意を払っていたのですが、「釣りバカ」位しか知らなかった私は、何故だろう?と疑問でした。しかしこの動画で全てを悟りました。父も大変貧しい幼少期を過ごした人でした。青年時代の父はこの映画にどんなに感動し、涙して観たのだろうと、映画の内容と父のことがダブルで涙が止まらなくなりました。…これだとよい父娘関係にあったような書き方ですが、父には利己的かつ暴力的な面があり、亡くなっても私は悲しむことが出来ませんでした。でも、スウリーさんの映画解説、たたみかけるように胸に迫ることばに、ああそうだったんだと、父という人物を理解するヒントをたくさんいただいた気がします。ありがとうございます。心から、お礼申し上げます。
ここ数回、必見ながら縁の遠かった映画が続いてイッチョカミ(笑)できませんでしたが、この映画は5年くらい前に見ました。
多層的なテーマ、俳優たちのすばらしい演技、実験的を含む様々な撮影技法等々、まぎれもない堂々たる名画であることは間違いないと思います。
わたしが一番長く心に残ったのは、犬飼は果たして悪人だったのかということでした。第一の犯罪(強盗、放火)には彼は関与していないことは明確に描かれています。第二(仲間殺し)は正当防衛であったのかどうかと、第三(八重殺し)が激情にかられたものか明確な殺意があったのかはいずれもあいまいにしか描かれていません。情死にみせるために青年まで殺したのは明かな凶悪犯罪ですが。一方孤児を救うなど慈善事業はもちろん贖罪の意識があるにせよそれのみを取れば善人による善行そのもの、偽善と断じていいのだろうか。その善も悪も彼の真の姿であったのではないかというのがわたしの一応の結論でした。たぶん原作小説には彼の複雑な人間像はより詳細に描かれているのでは、と想像します。
聞き捨てならないのはある刑事の言葉「極貧を経験したものは善悪の判断ができないのじゃないか」それこそ偏見差別、では裕福な人間に悪人はいないのか、こういう意識で警察活動をされてはたまりません。
一面的でなくさまざまな思いを長く抱かせるのがまた名画たる所以ですね。
小説、映画のとても暗く重いテーマをそこなうことのないチェンさんの解説に引き込まれました。わびしい姿も紳士もらしく見える三國連太郎さんはさすがですね。救いようのないテーマの水上勉の小説が読まず嫌いでしが読んでみたくなりました。
今回も心に沁む素晴らしい解説を有難う御座いました。
若い頃の三国連太郎さんは美丈夫で影がある、アラン・ドロンを彷彿とさせる俳優さんだと感じました。そしてその演技は迫力がありました。山口百恵の赤いシリーズでの悪辣で恐ろしい父親役は本当に怖かったです。昔の映画を観て素晴らしい俳優さんだったと改めて思いました。左幸子さんは貧しさの中にあっても一途で健気な女性がぴったりはまっていて心が疼きました。当時の日本の極貧の中を抗って生きる男とそれを追い詰める刑事、観ていて胸が苦しくなりました。
次回の解説も楽しみです。
いつもながらの映画愛に溢れた解説をありがとうございます。
時代背景や俳優の面々の素晴らしさ、水上勉の原作の味わいなども含めて後世に残したい名作だと思います。
チェンさんのチョイスがいかに感性に富んでいるかを思い知らされずにはいられません。
本当に有り難く感謝申し上げます。
以前ベスト20のランキングに入っていましたね。恥ずかしながらタイトルすら知らず、でも観なくてはと思い立ちレンタル屋でみつけて鑑賞しました。豊かなった現代でも「罪と贖罪」は誰しも心のどこかに抱えているように思いました。親鸞聖人の言葉に救いがあるというチェンさんの知識の深さにはほんとに驚きました。観てよかったです。いい映画を教えてくれてありがとう。
いつもありがとうございます。
左幸子 三國連太郎 伴淳三郎
素晴らしいですね
たしかnhkで藤真利子さんも『八重』さん役を演っていたような気がいたします。
内田監督に無断でカットされていた物を観るとたしかに物足りない気がいたしますね。
東映の最上級作品だと思います。
単なる映画解説に留まらない、深い眼差し
から読み解かれ語られる、思いの込もった
言葉やチェンさんの眼力に魅き込まれ、
いつも解説に聞き入り魅入ってしまいます✨️
ロバート・レッドフォードの訃報で、この
チャンネルを知り、サムネイルのチェンさん
の眼力から逃れられず(笑)動画を観せて頂き、
今はじめから動画を順番に拝見させて頂いてます♪
この飢餓海峡は、函館や津軽海峡が背景でも
あるだけに、何となく外せない映画です…