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世界で評価されポン・ジュノ監督にも影響を与えた黒沢清監督。
名作CUREについて語ってます。
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前回の動画↓↓↓
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斉藤の映画コラム
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#黒沢清
#CURE
#スパイの妻
#邦画
こういうレビューは素晴らしいと思います!
怖かったです、この映画。朝鮮戦争を舞台にしたやはり洗脳の怖さを描いたフランクシナトラ主演の映画「影なき狙撃者」と通じる部分もあるなと思いました
黒沢清監督作品初体験。本当に怖かった。
驚かせてこない淡々としたJホラー。
ちょっとジャパニーズホラー見漁ってきます。
昔付き合ってた気の強い彼女が「わたしホラー好きなんだよね。なんか笑っちゃう。」と言うのでCUREを見せたら怖すぎて泣いてた?
先ほど初めて観賞した….
また観るわ
萩原聖人がずっと愛おしくて役所広司が嫌いになる話
*以下、長々とすみません。
冒頭、精神科医に診察を受けている女性(主人公の高部刑事の妻)が、精神科医の前で本を読んでいる。
読み終わりしばらくすると、組んだ足が自然と震えて、その震えがテーブルに伝わり、ガタガタ揺れる。
彼女が読んでいるのは『青髭―愛する女性(ひと)を殺すとは?』というもので、映画の中でも、
テーブルに置かれた表紙が映る。監督は、ここで種明かしをしている。
愛する人、「刑事高部が、自分の妻を殺す」物語であり、それはなぜなのか、どのようになのかを、
私は見せていきますと、監督は、冒頭で、観客たちに、明かしている。
さらにいうなら、妻の震えとは何だったのか。それは妻は、彼女の身に、これから起こることを、感じている。
怖くてたまらない。だから震えている。しかしそれは意識されていないから、彼女の表情はあくまで平静。
前半部は、やや複雑な構成ながらも、現実世界のことが語られていることはわかる。
しかし後半になると、物語は、激しく展開していきながら、画面も、説明的なものから、象徴的なものに変化する。
最初に、象徴的な場面が登場するのは、妻を療養所(精神病院?)へ入院させる時に、ふたりが乗るバスのシーン。
このバスの窓から見えるのは、日常的な町の光景ではない。動く雲であり、その後ろの太陽の光。
それしか見えない。さらに、彼らの他に誰もいないし、広告物その他、日頃目にするような、
バスの日常的な細部がまったくない。
つまりこのバスは空を飛んでいるのではなく、これは天上、非現実、もしくは死後の(死出の旅のような)世界。
だから妻は、目的地である「沖縄」のことを話すのに、高部は妻に「沖縄に行くんじゃない」という。
では、どこへいくのか? 行こうとしているのか?
物語的には、精神病院へ入院だが、じつはそうではない。なぜこんなシーンになったのか。
ふつうの街中を走るバスでは、なぜいけなかったのか。それはもう映画が、
「主人公・高部の現実の視点で描かれてはいない」から。ここから映画は、日常の世界にない。
なぜか。それはこのバスのシーンの直前のカットを見ればわかる。猟奇的事件の連発。精神を病んだ妻。
催眠術師・間宮との接触で精神的に追い詰められていた高部は、妻と旅行に出ようとする。
しかし、帰宅して、テーブルの上に、焼かれていない肉が置かれていて、それを手でつかみ、台所に投げつける。
寝室に行くと安らかに眠る妻。ベッドの脇には旅行パンフレットと、ふたり分の旅行鞄がきちんと用意されている。
しかし次のカットで映るのは、台所の包丁であり、それをつかむ高部の手。
ここで場面が唐突に切り替わり、先の「天上のバス」となる。
*これはラストシーン(レストラン)に対応している。ラストは、ウェイトレスが包丁を掴むところで終わる。
これは1シーン1カットで、もっと先があった。それは彼女が自分の上司の女性をメッタ刺しにするという
カットだった。
つまり、包丁をつかんだ高部は何をしたのか。それが描かれていない。描かれないまま、映画は終わり、
まったく違うフェーズに行ってしまう。何が起きたのか。それは明かされていないのか。
明かされている。
バスは、病院に着き、妻はそこに収容される。高部が次に行くのは、クリーニング屋。
出した洗濯物を取りに行くが、クリーニング屋の店員は、そんなものは預かっていないという。
現実世界の高部は、クリーニング屋に洗濯物を出した。しかしこの時点での高部がいるのは、その世界ではない。
だから洗濯物は出てこない。その間に何が起きたのかも、映画は暗示している。
店員が奥から出してきて、棒の先に吊している「真っ赤なワンピース」。胸元は左右にクロスしている。
それは、頸動脈を左右に切断され、血で真っ赤になった服であり、死体である。
もうひとつ。高部は、これ以前に、帰宅して、首吊り自殺している妻を幻視する。そして声にならない叫び声を
発するが、かれは感情的になって泣いてはいない。彼が悲しんでいる、とは示されていない。では何だったのか。
彼が心の中で、奥底で思ったこと。それを実現するから、癒されていく。CUREになる。高く掲げられていた
真っ赤な服は、あの時の高部が心で望んだことだった。だから、高部は、クリーニング屋の奥から出てきた
真っ赤な服を凝視する。
なぜ高部がそうなってしまったのか。高部の身に、心中で、何が起きたのか。それを説明するのが、
この後半の「天上のバス」以降のシーンとなる。
ここからは、「現実」と「心象風景」が、シームレスに連続する。
旅立ち前夜の包丁シーン(旅立ちという設定自体が象徴的)。それまではすべてが現実。
最初のふたりで乗っているバスのシーン。これは心象風景。
病院のシーン:現実
クリーニング屋のシーン。これは心象風景。現実では、洗濯物を出している。
元気なく食事をしているレストラン:現実
ここへ、佐久間からの電話が入る。「いまから家に来い」。仕方なくという感じで、出かけていく。
佐久間宅:現実
19世紀末の明治期の霊術にまで立ち入ってしまった佐久間。彼と共に見るビデオ。
施術される女。施術する男。彼は手で「X」の文字を描く。
女はこの後、息子を殺害。胸を十字に切り裂いている。
部屋の隅に坐り、放心したようになっている佐久間。
ここから佐久間の心象風景。幻覚、というよりは「心的現実」。
間宮の自宅。捜査する人々の間を歩く佐久間。
赤い『秘教』という本を手に取り、明治期の霊術師、伯楽陶二郎に関するページを開く。
古びた木造の建物(たぶん伯楽陶二郎らがいた病院)に立つ佐久間。
窓からのぞく男の姿。この男が誰なのかは不明。病院の中をふらふらと歩く佐久間。
奥に延びる廊下の構図は、間宮が収監されている病院と、
高部の妻が入院している病院とほとんど同じ。それらにもはや区別がない。
その証拠に、歩く佐久間の正面からのカットが、後ろ姿に切り替わると、
そこは間宮がいる建物の廊下になっている。
間宮の部屋には、便器の代わりにバスタブがあり、そこにひね曲げられた「供物」がある。
それを見てしまった、出会ってしまった佐久間。
ふりかえると誰もいなかった部屋の隅が暗闇になっていて、そこに立っている人物は、間宮ではなく高部。
ここが問題の核心で、佐久間はそこにたどりついた。闇の司祭は、間宮ではなく、高部だということ。
主人公の高部が映画に最初に登場する時、彼は警察の車(パトカーではない)を、自分で運転している。
第3と4の殺人事件が連続して起きた時にも、自分で車を運転し、車の中には彼しかいない。
間宮の身元などが判明した時も、彼はひとりで車を運転している。
自宅に駆けつけ、その後、間宮を直接訪ねる時にも。
ところが、親友の精神科医・佐久間が幻覚を見て、
そこで魔王である高部の存在を知ってしまった後は違う。
間宮のいる建物で地震が起き、佐久間は自殺する。
その知らせを、高部は車の中で聞く。この時、高部はもうひとりではない。
自分で運転してもいない。彼は二人の部下を持ち、後部座席に偉そうに座っている。
やくざの親分が手下を二人連れているような状態。
*この時、車の窓から、外の景色がすべて排除されている(現実世界ではない)。
この二人の部下は唐突に現れる。それまで一度もきちんとした形では登場していないし、
高部が部下を持ったことも知らされない。これはどういうことか。
すでに高部は、魔王としての正体を現しているので、自分で運転などしない。
この時、高部の周りでは、いくつかの事件が同時に進行している。
間宮の失踪(その殺害)。高部の妻のミイラ状態での死(殺害)。間宮の警護にあたっていた警察官の死(殺害)。
そのすべてに高部が間接的に、直接的に関わっている。その様子は明らかには示されない。
彼の立場は、そうとう危険なのだが、彼はレストランで食事中にかかってきた、警察官の同僚からの電話に出て、
「車を署の方へまわしておいてくれ」という。なんで平然と、そういう指示ができるのか。
それは、彼が魔王であり、手下への連絡だから、特に問題はない。
本当佐久間のXのシーンは鳥肌たったw
うじきさんのシーンとラストの終わり方はめちゃくちゃ好きですね♡
うじきさんのシーンは((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアア何だこれやべぇ〜じゃんこれ〜てなりましたね!トリハダ経つぐらい自分の性癖に刺さりましたねw最高です✨
私は落とされました、最後の役所広司の表情に。そういうことだったのか、やっぱりそうなんだ、と。私の勝手な解釈ですが、将来について再考するきっかけになっています。
萩原聖人の話の通じなさが怖いw
とうきょうそらかぁ。
見たあとテンションだだ下がりになった記憶があります。
気になるけど怖くて見れない…
今も一番好きなジャパニーズホラー作品なのでまさかの特集回嬉しいです!名シーンの宝石箱ですよね。
“タイトルは初め「伝道師」だったが、撮影当時に起きていたオウム真理教事件との兼ね合いから、宗教的な犯罪ものだと誤解を受ける可能性を案じ、大映プロデューサーの提案で現在のタイトルに変更している。”
引用元:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/CURE_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
「CURE」を思い付いた大映プロデューサーの方、天才過ぎると思いました。
タイトルの意味がわかるともっと怖い。
最初の犯人(被害者)、平成ガメラで警官→警備員→ホームレスを経た螢雪次朗さんでしたねw
羊達の沈黙とかセブンがお好きな方は楽しめるかも!と思いました
ホラー苦手なタイプですが、動画見て興味が出て、すぐNetflixで見ました、、
めっちゃ面白かったです。画面から伝わるポンジュノ感、笑っちゃいました
見終わった後もジワジワ気持ち悪い感じがして、今も不安な気持ちが刷り込まれ続けています、、笑
長回しが多いと感じました。
長く回すので、演者はより長時間役とシンクロする→より入り込むことになる&リアルタイムのように空気がこちらに伝わる
この動画を観るためにCURE観てきました!!
最後、イスの背もたれバツになってましたね
「CURE」って未だに意味分からない映画の代表だよ(笑)
“怖いもの”を怖く映す邦画って少ないし、怖く撮れる監督も少ない☝
もう一回復習しよ?w
黒澤”明”監督特集になってます
昔観ました?