この映画は凄く良かったです。それぞれの目線により色々な見方ができ最終的にあの終わり方は観た人一人一人にストーリーを考えさせる感じが色々な見方出来るんだということ何か考えさせられました。今の御時世に合ってますね。

何度も観たくなる映画ですね。
衝撃的なラストシーンを観てから、なおも観たくなる、ミッドナイトスワンとツィゴイネルワイゼン並みの名作です。

最後は転覆した電車の車両が元に戻っていたので、黄泉の世界なんでしょう。

少年二人が、大人になる前の中性的な美しさがあり、禁じられた純愛が克明に描かれていました。

湊が校長に、好きな子がいると打ち明け、調子外れなトロンボーンとホルンを吹く。
あのシーンがなんとも心にささりました。

怪物は不気味な生き物、調子外れな管楽器の呻きのような調べの象徴なのでしょうが、ラストシーンの清々しさで洗い流されるような深い感動に包まれました。

嵐の日に廃車輌の窓越し内側からのアングルが泥が夜空で雨粒が無数の星のように夜空を思わせる。
それをかき消すかのように大人たちの手を動かす（現実世界）と二人（銀河鉄道の夜）の世界のと狭間。二人が夜空へ召された宇宙にも似たような見え方。
星川というネーミングがそうさせたのかな…。

現実世界では、若者の死因ダントツ一位が自死。この狂った世の中へなぜ生まれたんだ？と仏壇でささやく湊はこの日本のありように警鐘を鳴らしているように突き立ててくる。

学校が怪物であり絶望的な日本が怪物なんじゃないかな。
ジョーカーやテルマ＆ルイーズなんかもそうです。

少年たちの一夏の純愛というメタファーを美しく見せているが校長のように怪物の餌食になったら幸せではいられないという厳しさを表しているようにもみえました。

個人的には、母親目線、教師目線、子供目線の3パターンは舞台が同じなので飽きてしまった。

僕はまだこの作品を観ていませんが、ネタバレあり、の最後まで視聴しました。この作品も必ずチェックしますね！

今年のアカデミー賞候補作（全部観てます）に負けない、ホント素晴らしい作品でした！
予想をかなり超えて来ました、驚きました。

映画を観て、それぞれ感情動かして観ると、より実感するんでない❓体感型でね。
ママ友との話、井戸端会議の話、えー、みんな言うてることちがーう❗ってことやろ😂

ちゃんとこの映画の主旨を捉えた言葉選び。素晴らしいねぇ。ドヤドヤとね語る事は墓穴を掘る。それをしていない人はYouTube映画批評の中でこの怪物映画に考察感想酷いからね。
コンコンは情報与えていることに集中してねあとは皆さんでみんなでねと。素晴らしいね。

あら！コンコン復活していたのか。
映画愛は相変わらず本物だな！

最後は救出劇の場面も無く現実世界にあった規制線もありませんでした。怪物は傍観者たる部外者＝映画を観ている君たちと言われているようでグサリ。星川君役の柊陽太くんが誰だって惚れちゃうでしょっていうくらいかわいかった。

単純に嘘・本当で決めつけられない問題。いったい誰が、誰にとっての怪物なのか。坂元さんの凄みある脚本と是枝さんの繊細な演出とが、うまくマッチしていましたね。上映後は、余韻でしばらく席を立てませんでした故・坂本龍一さんの劇伴も素晴らしかったですね。
いろいろ解釈の別れるであろうラストシーン。あのシーンでのふたりが生きているにせよそうではないにせよ、ふたりだけの世界で大人社会からの抑圧から解放されたことを示すハッピーエンドだと、私は解釈しました。

ラストシーンの美しさは素直に
「すべての苦しみから解放された二つの魂は、森の中でいつまでもいつまでも無邪気に戯れるのでした…。」
だと思いました。音楽室で校長先生が言った台詞が？？？で、もう一回観に行ってきます。

複雑な大人と子供の関係でした。見方によって全く違うところが凄かったです。