日本映画考察

【動画】映画『怪物』是枝裕和監督×坂元裕二×坂本龍一のドリームチーム【映画レビュー 考察 興行収入 興収 filmarks】【カンヌ国際映画祭 脚本賞 クィア・パルム賞 安藤サクラ 永山瑛太】

●過去の映画レビューの目次はこちら
http://nanaoyoshi.seesaa.net/article/483792391.html

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●オススメ動画
100本ホラー映画レビュー https://youtu.be/dqqyI-x-oFU

●内容紹介(映画.comより引用)
「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。音楽は、「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、2023年3月に他界した作曲家・坂本龍一が手がけた。

大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。

「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。中心となる2人の少年を演じる黒川想矢と柊木陽太のほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストがそろった。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され脚本賞を受賞。また、LGBTやクィアを扱った映画を対象に贈られるクィア・パルム賞も受賞している。

2023年製作/125分/G/日本
配給:東宝、ギャガ

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●映画評価額

大人映画館料金1800円を基準にいくらまでなら出していいかで評価します。

1800円 金字塔(そのジャンルの最高峰レベル)
1700円 神作(数年に1度やってくる大当たり)
1600円 名作(その年のナンバーワンレベル)
1500円 傑作(その年のベスト5以内レベル)
1400円 優秀作(その月のナンバーワンレベル)
1300円 秀作(金を払っても損なし)
1200円 良作(オススメできる最低ライン)
1100円 佳作(そこそこ面白い)
1000円 及第作(映画館正規料金を払って許せる及第ライン)
 900円 力作(惜しい! 映画の日の1000円なら許せる)
 800円 凡作(DVD新作料金なら許せる)
 700円 拙作(DVD準新作料金なら、まあ)
 600円 愚作(DVD旧作料金でなんとか)
 500円 駄作(金返せ!ライン)
 400円 下作(絶望・茫然自失)
 300円 ゴミ(鑑賞中断・殺意が芽生えるレベル)
 200円 クズ(発狂)
 100円 ゲロ(もうね、作品が嫌いというよりこいつを作っているヤツらが嫌い)
90円以下 Z級(もはや伝説。狙って出せる評価ではない。大半の人は理解できないが熱狂的ファンがつく。まさに逆金字塔!)

●PCで視聴してる方へ
画面右下にある歯車マークをクリックして
「1080p」以上を選ぶときれいな画像で
視聴することができますよ~

50代男性、小説家(ミステリ)です。また歯科医師でもあります。このチャンネルでは映画やドラマ、ゲームなどのレビューをメインにお届けしています。

#怪物 #映画レビュー #映画感想 #映画ランキング

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コメント

    • 消火器
    • 2023年 7月 28日

    私も全体的に同意見
    3章でトーンダウンしてしまったのと1章、2章での先生のギャップが大きすぎて「同一人物か?」ってなってしまった。
    1章で先生が謝罪中にアメなめたり母親に対して失笑するシーンとか2章でなんかしらフォローしてほしかったな。
    最終的に先生は濡れ衣で懲戒免職になって恋人も失って週刊誌にも追われるまで身を落とすことになってしまった。
    その原因が湊が同級生に冷やかされたのでその照れ隠しで暴れたのを止めようとして偶然傷つけてしまった。いくらなんでも先生気の毒すぎる。そう思った瞬間に湊のこと嫌いになってしまった。

    ただ是枝裕和監督の子役の使い方がうますぎる。
    是枝裕和監督は「そして父になる」は分かりやすくてテーマもしっかりしてておススメです。

    • わなかマロン
    • 2023年 7月 28日

    コレ誰!?

    • マーヴェリック
    • 2023年 7月 28日

    やっと観てまいりました。
    なんか心理テストされているような…まるでロールシャッハのような観る人の鏡のようにも見える映画でしたね。

    鏡文字で確認できたのは「み」と「な」だったので、おそらく「と」も鏡文字になっていると推測するとゾッとしました。
    多分、先生は鏡文字にも気付いて、星川くんが湊くんを意識していたことは理解されたはずで、2人が仲良しだったことにも気付いたんだと思います。

    • Keiko Y.
    • 2023年 7月 28日

    迷った挙句、怪物を観てきました。面白かったです、もやもやするという人が多かったのでどうかなと思いましたが、そこがこっちではそうなるわけね…という謎が解ける感があって見ごたえありました。自分は偏っていないと思っても、思い込み、先入観ってどうしても持ってしまうものですね。自分正義を振りかざしていると、いつか大恥をかくか足元をすくわれるかもしれない、と気づかされました。永山瑛太さんと子役の2人は間違いなく素晴らしかった!先生のレビュー、鑑賞後も興味深く聞かせていただきました。

    • 障り猫
    • 2023年 7月 28日

    レビューの評価額は発表してからは画面に残してほしいな、出来れば

    • usagino Nancy
    • 2023年 7月 28日

    とても綺麗で大満足の映画でした。クィア・パルム賞受賞ということで、どんな賞かを知ってネタバレじゃないの?こんな情報知りたくなかった!とちょっと怒っておりましたが、鑑賞している途中で、この情報を知ってから鑑賞して良かったと思いました。クィア・パルム賞の目で見ていたおかげで、母バーションや教師バージョンで見せる少年のちょっとした表情を見逃さずに済んだからです。
    二人の少年の演技が本当に素晴らしかったです。
    ラストシーンがとても綺麗でした。

    • 三善善三
    • 2023年 7月 28日

    あなたは他人をどれだけ理解出来ていますか?と問われているような映画で見ていてドキッとしてしまいました。
    人って自分の想像の枠から外れた物に対して、まるで「怪物」を見るかのように嫌悪感を抱き攻撃的になってしまう。それが心に潜む「怪物」でもあり、またそれが感染するかのように周りも「怪物」になってしまう。
    もう少し他人やあらゆるものに対して想像力を働かせていこうと思いました。

    • おにいちゃ〜ん(⁠・⁠∀⁠・⁠)
    • 2023年 7月 28日

    場違いな行動の飴を食べるシーン、出退勤の際の荷物の多さ、相手が軽く拒否をしても自身の思いを優先する。
    相手の気持を汲みにくい、表面しか見ることができない。場の空気を読みにくい。
    悪気は無いのですが、子供の世界、大人の世界からも拒絶されやすく仲間はずれになりやすいです。

    • もとのゆき
    • 2023年 7月 28日

    マイノリティ映画?な訳ねーんだよ。是枝裕和さんが否定したのは「何を視ていたんだよ?」と。
    そんなもんじゃねーんだよと。

    • もとのゆき
    • 2023年 7月 28日

    豚の🧠
    ブレンズね
    あれね
    美味しいんだよね
    この映画もオイシイんだよね
    怪物的な巧さだったよ😃

    • もとのゆき
    • 2023年 7月 28日

    銀河鉄道の夜
    なお話でもあるから銀河鉄道がない夜もプラネタリウムや本などで体験したり呼んだりすると良いと思うよ。
    今後この映画話題になって7月の下旬のキングダム大沢たかお大将軍迄は話題独占になるんじゃないかな。
    それくらい強烈な映画だしクチコミで興行成績上がると思うよ。
    だって強烈だからリピーター続出すると思うんだよね

    • もとのゆき
    • 2023年 7月 28日

    怪物だーれだ?
    みんなだよ!

    • た ぽん
    • 2023年 7月 28日

    保利が飴を口に含むシーンは強烈な印象を残すシーンでした

    しかし、保利サイドのパートを見て私は納得しました

    学校側は何一つ保利の言い分に耳を貸さずに保利の落ち度として謝らせることしか考えていないんです

    夜も眠れないでしょうし、自分のクラスの子どもたちに不審感を抱きながら一日中その子達と一緒にいなくてはならないんです。
    そこが小学校教師のツライところです。
    逃げ場がないんですよ。
    敵意むき出しの保護者の前に出たときには心身ともに衰弱していて当たり前です

    心を落ち着かせるために無意識に飴を口に含んだのたったのかと納得しましたね
    無意識だと考えれば保利目線のパートで描かれないのは当然です

    母親目線で語られているときには夫を失いながらも懸命に生きるシングルマザーの印象を持たされました

    しかし、子ども目線のパートでは父親はダサい服を着た(たぶん母親の言葉を引用している)不倫相手と事故死したことが語られます

    誕生日を祝い、仏壇に近況報告させていたのは壊れた家庭をとりつくろう儀式でしかなく、湊はしぶしぶ付き合っていたにすぎなかったのだと思い知らされます

    校長が保利に謝らせて幕を引こうとしたのも、夫が起こした事故で世間から心無い言葉を浴びせられたからなのでしょう。
    湊と楽器を吹くシーンから彼女がけして心を持たない教師ではないことが伺えました。

    断片的で、一方的な情報のみを切り取って人は勝手に物語を捏造している。

    そのことを問うてくれる秀逸な映画だと思いました。

    • すんさーん
    • 2023年 7月 28日

    教師の態度が大きく違うのは七尾さんが言っていた、思い込みによる決めつけではないかと思います。
    つまり、母側からみた先生は態度の悪い酷い教師、先生側は誠意ある対応をしてるまともな先生。
    見る人の心象によって同じ人でも見え方が大きく変わるという事を表現しているのではないかと思います。

    • Yossarian
    • 2023年 7月 28日

    僕はどう考えても是枝監督最高作は〇〇賞とは無縁だった「海街diary」なんです。
    説教臭さがまるでないし、深く考えることも一切なしで、純粋に物語(と美女4人)を楽しめます。
    是枝監督は賞を獲らないと日本でヒットしないので、無理してこの手の映画を撮っているんじゃないかって勘繰っちゃうことあります。

    • トラジロー
    • 2023年 7月 28日

    考察してもしなくても良かったと思えないものは無理にその時流にのる必要ないですね。
    私の中にも怪物がいると日頃から自覚してる人が観たらトーンダウンします。普通すぎて。

    賞をとった監督作品だからってバイアスかけて私にはこの良さがわかると語る人も嫌いです笑

    校長が私も嘘をついたと自白したシーン、管楽器で発散させようと湊に教えていましたが、あの時「みんなが得られるものが幸せなのよ、自分にしか得られないものは幸せじゃないの」
    嘘や保身、私欲、防御のために人は怪物になるって当たり前のことを少年たちの純愛というかたちでメタファーしてることがそんなにみなさん感動するんだと思うと、日頃の自分の中の怪物を引き合いにだして同じように思えますか?と問いたい気分にもなりました。

    中村獅童が嵐の日に探しに来てがけ崩れで死んだ展開になってその死体を二人が弔うような展開なら映画の区切りとして救われたのかな。

    • ZA Mike
    • 2023年 7月 28日

    aftersun/アフターサンのレビューは同意でしたが、こちらの評価額は安過ぎませんか?って思いました。
    第3章、先生が死にかけたけど思いとどまったシーンの音つながり(思いを吐き出したトロンボーン)とか、結構グっと来た場面もありました。

    • はよし
    • 2023年 7月 28日

    無理やり謝罪さられていたからと言って飴を舐めだすのも意味わからないし、「母子家庭あるあるで〜」とかニヤニヤしていたりとかも第二章の保利先生がやっているとは思えなかったですよね

    • kang yil
    • 2023年 7月 28日

    羅生門ではなく藪の中では?

    • ひなこ
    • 2023年 7月 28日

    私は賞を知らずに観たかった、、と想いました😢

    • ぼんけ
    • 2023年 7月 28日

    湊くんに依里くんを守る勇気があったらほとんどの事柄が上手く回って行ったのではないのかな?って思いました。人は皆、自分を守ろうとしますが勇気を出して行動することが大切だと思いました。依里くんは女の子ぽいからいじめられていたのかな?

    • きんぎょ
    • 2023年 7月 28日

    あー早く見たいです、大雨と頭痛に阻まれたし来週は忙しいし、カンヌで話題とはいえそれほどヒットするように思えないから上映期間案外短そうな気がして、、ロングランしてくれー

    • // frec //
    • 2023年 7月 28日

    湊が「先生に豚の脳って言われた」って言ってた気がしたのですが、最後までそんなシーンはなかったように思いました。

    母親視点と担任視点で、あまりにも担任の態度が違ったのは自分も違和感を感じましたし「この映画のアラを見つけたぞ」と思いました。

    しかしこの動画でおっしゃられた「別の世界線」という指摘は非常に腑に落ちました。

    • みなこ
    • 2023年 7月 28日

    とても面白い映画解説内容でした。かなり参考になりました。よかったです

    • ハニオ
    • 2023年 7月 28日

    そういえば、坂本龍一さんは生涯一貫して雨が大好きだったそうです

    • 隼斗
    • 2023年 7月 28日

    2章の保利先生の視点は、保利先生の妄想や嘘も入っているのだろうと想像しました。
    でないと生徒たちの裏切りや言動が納得いかないし、あれだと子供を悪者にし過ぎてる感じがしたので。
    かと言って1章の母親の視点も本当だとは思っていないので、語る人物によって見えている世界が違うんだなと納得しました。

    • Hiroyuki Nishiyama
    • 2023年 7月 28日

    自分で脚本を書かない作品はデビュー作の「幻の光」もあり、2本目です。
    ちゃんと調べて発言しましょう!

    • バレーバスケ
    • 2023年 7月 28日

    予備知識無しで観てきました。色々理解できないところもありました、特に飴を舐める所。でも面白かったです。何も知らないで観て良かったです。

    • 修大
    • 2023年 7月 28日

    視点毎の瑛大さんのキャラが違い過ぎるトコが腑に落ちなくてずっとモヤモヤした側です、
    羅生門方式には全てのピースが揃った時のスッキリ感を求めてしまうので世間の評価ほどは理解できませんでした。
    自分のリテラシー不足ですね。

    • 小寺淳平
    • 2023年 7月 28日

    確かに「アメ玉」は違和感なんです。自分の思い込みが、先生の視点で覆されてそうだったんだと膝を打ちました❗でも七尾さんの言う通り、あの「アメ玉」は先生なめないでしょうと思ってしまいました😅
    監督の意図、聞いてみたいですね🙏

    • tbky
    • 2023年 7月 28日

    「豚の脳」に関しては不可解な点がありますね。湊が保利に言われたと発言したのは依里の父を摘発したい一方彼から復讐でもされたらどうしようと云う保身を交えた子供の湊なりの精一杯の攻撃だったのかと解釈出来ます。
    ただ不可解なのは依里の父が「病気が治った」=「女の子が好きになった」と依里に言わせたシーンです。恐らく彼が豚の脳と発言したのは依里の突拍子も無い行動についての言及でしょう。(依里に同性愛の傾向があると知るには、依里が家に友達を連れて来てベタベタしたり、女の子らしいものを身に纏ったりする必要がありますがそのような描写はありません)
    まぁ転校の話が出たときに依里から「仲のいい友達が出来たから転校したくない」等と言われ「豚の脳に加えてゲイでもあったのか!」と加算していった可能性もありますが。。。

    それと高畑充希演じる保利の彼女は恐らく既婚者ですね。①週刊誌が来たとき、保利を置いていち早く部屋に入り写真に映り込む事を心配していた②プロポーズに対して曖昧な返事で切り抜けていた③ゴムを使うことに拘っていた

    • k m
    • 2023年 7月 28日

    ウーマントーキング外れだったー、先生の評価気になる!
    評価低そう、、、

    • ユリウス
    • 2023年 7月 28日

    天才監督、天才俳優、そして天才脚本家。

    いったいどんな作品が生まれるのかと、ワクワクしながら観に行ったら、終わった後もひとつひとつのシーンとか台詞を振り返っては考え込んでしまい、放心状態に😱

    ラストは一見美しいけどその先を想像すると暗い気持ちになる。

    いやはや、恐れ入りました。文句なしの傑作だと思います。
    この作品が来年の賞レース、特に本場のアカデミー賞にどこまで絡んで来るか、今から楽しみです。

    • クロスケサブ
    • 2023年 7月 28日

    よくそんな頭悪くて作家になれたな

    • マーヴェリック
    • 2023年 7月 28日

    難しい映画(例えば推理小説的な映画)は苦手なのですが、自分のようなバカには理解できない内容の映画かな?
    興味はすごくあります。

    • magmag
    • 2023年 7月 28日

    予告編の印象から、B級ジャパニーズホラー?と心配していましたが・・・
    (ネタバレあり)

    全然違いましたね(ホッ(汗))

    さすが、カンヌで脚本賞を取っただけあって、ストーリー展開が巧みです。仰る通り、麦野早織(安藤サクラ)の視点から語られ始め、担任教師 保利(永山瑛太)の視点、野奈湊(黒川想矢)の視点、と変化するにつれて見える風景が変わっていき、真相の様相が明らかになっていきます。

    基本的には、大人になる前の少年たちの物語ですね。クラス内での人間関係によるイジメや親しい友人との交流、そして秘密基地・・・。この基軸に星川依里(柊木陽太)という他人と少し異なる精神傾向のある少年が触媒として関わってきて、物語が動きます。

    やはり、第一印象としては、「先生は辛いよ」ですね。最近、超過労働が話題になっていますが、本作でも、子供たちを教育するという重要な仕事にもかかわらず、サポートが貧弱すぎますね。マスコミも問題の真実を深堀りすることなしに安易に叩くだけだし(苦笑)

    少年二人の友情については、意外と爽やかに描かれていますが、気になったのは、この二人の関係を同性愛的に描いていること(同級生たちが二人を揶揄している)ここは引っかかりました。
    (まあ、クィア・パルム賞受賞なので、そういうことなのでしょうけど(汗))

    私自身、小学生の頃、仲のいい友達と風呂で体を洗い合ったりすることはよくありましたが、同性愛的セクシャル感覚は皆無でした。(最近の子供は、こういう関係だとゲイっぽく見られるのでしょうか?(汗))

    そういう経験もあるので、大人の身体になっていない少年がゲイというのには、抵抗感がありますね。

    むしろ、星川依里はADHDの傾向のある少年に見えました。協調性のない孤独な行動を好むとか、父親に「ブタの脳」を持っているといわれたりとか、放火という突飛な行動に走るとかですね。クラスメイトにも、ゲイっぽいからというよりADHDの雰囲気を気味悪がられてイジメられていたように感じました。

    P,S.:
    親戚に小学校教師がいて話を聞くことがあります。
    本作に関連したことでは、クラスマネージメントには生徒たちの家庭環境はもちろん、個々の性格と人間関係を押さえておくことが肝心のようです。過去のクレームの反省から注意しているようです。

    本作では、クラス担任の保利を新規配属ということで、クラスの把握がまだ出来ていない設定にしたり、校長の伏見(田中裕子)が孫を事故で死なせた心労で学校をちゃんとマネージメントできない設定にしたりと、そのあたりは考えられていますね。

    しかし、新規配属の教師へのサポートがなさすぎです(汗)少なくとも星川依里については、彼への他生徒の態度に要注意、という情報を学年主任や教頭が押さえているはずです。(まあ、そういう設定にすれば、別の物語になってしまいますが(汗))

    P.S.2:
    視点の変化や時間的な前後移動が特徴の映画ですが、気になった点が・・・

    ・父親の星川清高(中村獅童)が遊んでいたガールズバーのあるビルに放火した星川依里の使った着火器が、野奈湊の持ち物に入った経緯が不明。(まさか、星川依里が野奈湊に罪を着せようとした?)

    ・猫の死体を女生徒が担任教師の保利に教えますが、同時に、猫を野奈湊が抱いていたと証言。なぜ?(星川依里と仲の良い野奈湊をイジメようと嘘をついた?)

    ・麦野湊が、母親にケガの真相を告げることが出来なかったのは、クラス全体の暗黙の了解(星川依里を仲間外れにしてイジメること)の圧力のためだと思いますが、なぜ「ブタの脳」を保利に言われたと嘘をついたのか?(うーん、保利を嫌っていたわけではないので、少し不自然ですね)

    P.S.3:
    「怪物」とは、不気味でコントロールし難い存在、でしょうか・・・。

    狭い意味では、星川依里ですね。彼にある種の気味悪さを感じていた多くの生徒や彼の父親にとって彼は「怪物」。また、父親から「ブタの脳を持っている」と言われていた彼自身も自分を「怪物」だと思っていたように見えました。

    さらに麦野早織にとって、教員たちは「怪物」。逆に教員たちにとって、麦野早織は「怪物」。また、担任の保利は、受け持ちの生徒たちに「怪物」の影を見ていたのかもしれません。

    P.S.4:
    野奈 湊、星川 依里の少年二人の名前が、男女どちらでも使えるバイセクシャルな名前です。やはり、少年たちの友情に同性愛的な匂いを付与したかったのでしょうか?

    P.S.5:
    保利の飴舐めの件ですが、映画やドラマの演出でよくある、やってはいけない場所・タイミングでわざわざヤバイ事をやらせてアクセントをつける、という定型パターンかと・・・

    P.S.6:
    予告編をB級ジャパニーズホラーを予期させるものにしたのは、なぜでしょうか? ホラーならやめておこうと思う人も少なからずいるはず。

    • Haru Kasano
    • 2023年 7月 28日

    音楽、素晴らしかったです。

    今回の映画は、今までの是枝監督作品と違い、坂元さんの脚本があって、子役の子たちも完全に台詞があっての撮影になっていたそうで、台詞としては今までの是枝作品と違う印象を受けました。

    それぞれの登場人物への主観の切り替わりが上手くて(言われてた火事のシーンからの時間戻し)、いつの間にかそれぞれの物語に引き込まれていて(さすがの坂元さん)、視点が変わるだけで、こうも見え方が違うのかというのがよく分かりました。

    校長先生が、まじでヤバい先生にしか見えなかったです…
    (田中裕子さんの演技がヤバすぎました…ww

    • ちゃんどん 還暦
    • 2023年 7月 28日

    実際、2章では「アメ玉」食べてなかったですよね。
    先入観とかで、他人の見え方が違うって事なんでしょうか?
    いつも動画ありがとうございます。
    相変わらず、子役はいい演技してました。演技ではない演技、是枝裕和マジック。

    • ZA Mike
    • 2023年 7月 28日

    これは予想をかなり超えて来ました。 大物同志が(是枝x坂元)うまく融合してましたね。
    年間Best候補です!

    • リュウ
    • 2023年 7月 28日

    これは良かった。 星川くん可愛い・・・

    • せつないチャンネル
    • 2023年 7月 28日

    1章と2章がパラレルワールドだったとしたら
    この映画の羅生門的な作りが成り立たなくなるので、
    それはないと思います。

    • II II
    • 2023年 7月 28日

    是枝って、脚本のとある段階で視点が変われば・・・ってのやりすぎな気がするんだよな。状態A状態Bみたいな。もうええっちゅうねん。
    あと、シネフィルに媚び売りすぎってのと、説教くささが苦手ですね。

    • ハッセルホフ
    • 2023年 7月 28日

    「万引き家族」を観た母が「気持ちが悪い。こんな映画のどこがいいんだ」と申してました。
    金を掛けてない邦画がパラレルワールドですか。
    LGBT賞なんて余計なもの要らないのに。「子役ふたり」か。

    • 佐々木さささ
    • 2023年 7月 28日

    自分も100%は汲み取れてないと思いますが、飴に関しては考えすぎてるときに彼女にもらってましたよね。

    • non head
    • 2023年 7月 28日

    予告編を見る限り、端的な印象だけで物事の本質に迫るのがどれだけ困難なモノであるのかが、子供や親、教師それぞれの視点を通して描かれているらしい。一見説得力がありそうな彼らの発言も、実は偏った思考の産物に過ぎず、真相に迫ることの難しさをいかにして観客に伝えられるかに焦点を当てて作られた様に思える。

    • nobo m
    • 2023年 7月 28日

    これは外せませんね

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